「借りぐらしのアリエッティ」感想

宮崎駿が監督しないジブリ作品というと、直近では「ゲド戦記」というどうしようもない例があった。そんなわけでだいぶハードルを下げて見に行ったつもりだったのだが……。う〜ん。これは、“ゲドよりはマシ”といったレベルかも知れない。

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「インセプション」感想

今年は「第 9 地区」が最高だと思っていたら、「インセプション」があっさりと超えてくれた。少なくとも今夏最高傑作であるのは間違いあるまい。

監督は「ダークナイト」で一流監督の仲間入りをしたクリストファー・ノーラン。彼の映画は強烈なテーマ性を持ち、主人公は眉間にしわ寄せて過酷な課題に打ち勝つことが求められる。ジョークなどで笑わせるようなシーンは皆無だし、女性は出てくるものの色気のいの字も匂わせないことが多い。

今回の主演は、かつての二枚目路線もどこ吹く風、すっかり演技派俳優となったレオナルド・ディカwiki/渡辺謙”>渡辺謙だ。

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「デジャヴ」感想

スゴ録(DVD レコーダー)が勝手に録画してくれたので見てみたのだがこれは面白い! 全くノーマークだった。あらすじはこんな感じ。

海軍の水兵とその家族を乗せたフェリーが、突然大爆発を起こした。現場を捜査した結果、爆発がテロだったことが判明。

さらに、爆発現場の近くで発見された女性の死体が、殺人によるものだということも判明した。

その死体の女性・クレアに奇妙なデジャヴを感じた主人公。ある捜査スタッフ達と共に4日と6時間前の映像を見られる監視モニターを見せられる。彼がその映像にレーザーポインターをかざすと都市に一時的な大停電が起こる。実はそのモニターは偶然誕生した、実際の過去をモニターできる装置だったのだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/デジャヴ_(映画)

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「グリーン・ゾーン」感想

今日は日比谷スカラ座へ。隣の宝塚劇場で公演があったのか通りが女性で埋め尽くされてて驚いた。スカラ座に入ると今度はかなりご年配の客ばかり。場所が場所ではあるけれど、戦争映画のファンというとこの年齢層が多いのだろうか。前回の池袋サンシャインとはエラい違いだった。

作品について

で、表題の「グリーン・ゾーン」である。先に“戦争映画”と書いたが、それは厳密には正しくない。あらすじはこんな感じ。

イラク戦争が終わってすぐの頃、主人公は開戦原因ともなった“大量破壊兵器”の探索を任務とする MET 部隊として赴任する。だが、どこに行ってもそんな恐ろしい兵器は見つからない。主人公は情報自体が間違っているのではないかと考え始め、調査をする内に陰謀に巻き込まれていく……。

監督は「ユナイテッド 93」「ボーン・アルティメイタム」で有名なポール・グリーングラス。彼が「ボーン」のマット・デイモンと再びタッグを組んだと言うことで期待していたこの映画だったが、本国での評判はさんざんだった。曰く、「事実を誤認している」「愛国的でない」「主人公の行動は法に悖る」とまあ、さんざんな感じ。マイケル・ムーアみたいな反骨心溢れる映画人から激賞されたりもしたが、興行的には失敗と言っていい有様だった。

だが、興行的にダメだった理由は脚本が「反米的」であったせいだけであろうか? 少なくとも僕にはそう思えなかった。

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“B 級漫画”から“A 級映画”へ – 「いばらの王 -King of Thorn-」感想

原作漫画も読んだので改めて感想を書いてみる。今度は激しくネタバレなので注意な。ネタバレなしの感想はこちら

“B 級映画”とは

原作漫画の感想として必ず上げられるのが「B 級映画のような漫画」というフレーズ。そもそもこの言葉はどういう意味なのか。

B 級映画(びーきゅうえいが)とは、短期間撮影の低予算で製作された映画のことである。そのため、単に質の悪い映画を指すこともある。B 級映画の定義は曖昧であり、人によってはその解釈が異なるのが現状である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/B%E7%B4%9A%E6%98%A0%E7%94%BB

対義語は「A 級映画」であり、破格の予算と制作期間をかけ、なおかつ、芸術性のあるテーマを持った作品がそう呼ばれる1

これに対して、「A 級映画」の前座となるべく制作された低級・低予算映画が「B 級映画」な訳だが、映画の複数同時上映が無くなってしまった現代2では「前座」自体が必要ではない。

そんなわけで、「B 級映画」の定義も非常に曖昧になってしまった。必ずしも「B 級」が「A 級」に劣るわけではなく、逆に「B 級映画」であることを目指して作られる映画が出てきたのだ。

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