「アイアンマン2」感想


うーん。微妙。前作の出来から期待しすぎてしまった。正直予告編で面白いシーンは全部出てしまったような……。

いきなりダメ出ししてしまった。でもこれが正直な気持ち。見せ場といえば予告編に登場するモナコサーキットでの戦闘シーンだけと言ってよく、途中にはアクションの全くない、眠くなるようなシーンが続き、ラストバトルは暗いところで殴り合うだけで迫力がない。前作にあった、戦闘機と空戦を繰り広げるような爽快感が全くないってのはどういうこと……?

そう。今回の作品は爽快感に欠けている。元々「アイアンマン」というのは超天才でセレブな大金持ちが何となく世界平和を実現してしまうと言う、底抜けに明るい、頭を空っぽにして見れる映画だったはずだ。そこに、光も影もある個性派ミッキー・ロークを悪役に据えたのがそもそも間違いだったのではないか。

ミッキー・ローク演じるイワンは、主人公トニー・スタークに対する数十年来の恨みからパワードスーツをつくって戦いを挑んでくる。だが、彼の戦い方はハイテク兵器で武装していながら(そして物理学者という設定でありながら)、拳と拳で語り合うような暑苦しいものだ。こんな戦い、ミッキー・ロークなら素手で十分勝てたんじゃないか? いや、電撃の鞭も使うけどさ、飛び道具もってる相手に鞭で挑むなんて、ザンギでガイルに挑むくらい無理があるよ!

そう言えば、肝心のモナコサーキットはほとんどが CG による合成だったらしい。有名なロウズ・ヘアピンが一瞬も映らなかったのはそのせいなんだろうか。撮影許可が下りなかったのだから仕方ないことだが、空撮シーンが CG であることが丸わかりだったのは残念だった。

ロウズ・ヘアピン

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