「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」感想


事前に不穏な噂があったこともあって、だいぶハードルを下げていたことが功を奏した。うん。まあいいんじゃない? 少なくとも、前作ほどヒドくはないよね。

……これくらいしか書くことがない。だって、雪乃さんは出ないしさあ、結局黒幕はあの人が出てきて全部持ってっちゃうしさあ、IT 業界に身を置くものとしては、その辺の描写が余りにも稚拙(最早お約束か)だしさあ、劇場版になってから全然進歩が見られないわけね。

一つだけどうにも我慢ができないことは、BGM を総入れ替えしてしまったことだ。さすがにエヴァのあの曲をまた使えとか、もう一度この曲をぱくれとは言わぬが、今回の新 BGM は箸にも棒にもかからぬものばかりであった。

TV 版を通じてテーマであった「所轄と本庁の確執」「正義とは何か」と言った重要なことがほとんど語られなかったのもマイナス。もっとも制作陣は今作を新シリーズ立ち上げの第一作と見ておるようだ。この辺のテーマやいまいち立ち位置の分からなかった小栗旬などは続編へ期待すべきなのかも知れない。

ああ、それにしても、TV 版は良かったなあ。ああいう比較的小さな事件を追いながら日常を描写する、そんな劇場版は作られないのだろうか。作ったら作ったで、室井さんの出番が皆無になる問題はあるけどね……。

最後に一言。今回の悪役は動機が「セブン」のジョン・ドゥまんまじゃない? そうでもない?

コメントを残す