【Python 事始め】Windows アプリを作ってみる


業務で使う簡単なアプリを JScript や Perl を使って作っていたのだが、なんか飽きてきたので Python を始めてみた。まず一番初めにコンソールアプリを作るお勉強。所謂“exe 化”。Perl で言う PAR(参照 : その1その2)に当たるものは Python では py2exe らしい。

py2exe モジュールについて
http://python.matrix.jp/modules/py2exe.html

FrontPage – py2exe.org
http://www.py2exe.org/

スクリプトの準備

exe 化するには次のような設定ファイルを書く。

setup.py

# coding=utf-8
from distutils.core import setup
import py2exe

# exe 化するスクリプト
script_file = "test.py"
# アイコン
icon_file = "test.ico"

py2exe_options = dict(
    compressed = 1
    ,optimize = 2
    ,bundle_files = 2
    )

setup(
        options = { "py2exe": py2exe_options }
        ,console = [
            {
                "script": script_file
                ,"icon_resources": [ ( 1, icon_file ) ]
                }
            ]
        ,zipfile = None
        )

実際に exe 化するスクリプトは次のものだ。又、exe ファイルにしたときのアイコンに“test.ico”というファイルを用意した。

test.py

# coding=utf-8
print "Hello, " + raw_input( u"あなたの名前は?".encode( "cp932" ) ) + "!"
raw_input( u"Enter キーを押してください".encode( "cp932" ) )

exe 化実行

setup.py を実行するだけである。

X:\python\test> python setup.py py2exe
~なんかいろいろ出る~
X:\python\test> dir dist
X:\python\test\dist のディレクトリ
2010/04/28  10:45    <DIR>          .
2010/04/28  10:45    <DIR>          ..
2009/04/14  22:42         2,134,016 python26.dll
2010/04/28  10:45           761,774 test.exe
2009/04/14  22:39            49,664 w9xpopen.exe

w9xpopen.exe は Win9x 系で必要になるものらしいが、今時必要になることはないだろう。配布するときは python26.dlltest.exe の 2 つで十分だ。この状態で test.exe をダブルクリックするとプログラムが起動する。

py2exe.png

ううむ、なんと簡単なんだ。PAR で Perl スクリプトを exe 化するのにはあんなに苦労したのに(こことか、ここ)、あまりにも簡単で拍子抜けしてしまった。exe 化自体や exe 化したプログラムの起動スピードも速くて扱いやすいねえ。

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