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いや〜、ついに iPhone5（iOS6）でも Jailbreak が可能になりましたね！ 脱獄ツール “evasi0n” の公開前カウントダウンを目の前に正座してドキドキして待ったのは僕だけではないでしょう。

evasi0n を使った Jailbreak の具体的な方法はググってください。僕が脱獄していの一番に試したかったのは上の SS にも上げました Tweak “Typophone” です。

“typo” とは “タイポ（誤植）” のことではなく、”タイポグラフィー” のことです。大きな活字を使った時計がｶｺｲｲですね。

パッケージのインストール

この Tweak はあまりの美麗さに様々な派生版が作られています。今回はオリジナルのバージョンである “Typophone 4” と、そのバグフィックス版 “Typophone ForX” を使ってみました。

その他、ロック画面の時計を消したるする Tweak も併せ、以下のパッケージをインストールします¹。

• Typophone 4
• Typophone ForX
• Lockscreen Clock Hide
• Slide to Unlock Killer
• Lockscreen grey line fix

“Typophone 4” と “Typophone ForX” の両方を入れてるのは画像を流用するためです。後で詳述します。

設定

まずは簡単な設定。ホーム画面から “Winterboard²” を開き、以下の 4 つのテーマをタップして有効にします。

• Lockscreen grey line fix
• Slide to Unlock Killer (Text)
• Slide to Unlock Killer (Bars)
• Slide to Unlock Killer (Bar)
• Typophone ForX

“Winterboard” を閉じると勝手に Respring します。この時点ではロック画面はこんな感じです。

このままでも動作には問題ないですが、以下の点がちょっと気になります。

• 背景がない！
• “UNLOCK” がなんか変なところにある
• 時計の文字とかがぼけぼけ

細かなカスタマイズ

ここからのカスタマイズは iPhone に ssh で直接ログインして行います。ssh でのログインは重大な危険が伴います ので、少しでも意味の分からないことがあったら真似しないでください。

ここに書いてあることを試して起こったことに対して、僕は一切の責任を負いません。

怖いこと書きましたが、別に特殊なことをするわけではなく、テキストエディタでファイルを書き換え、いくつかのファイルをコピーするだけです。

そのため、かかる手間を厭わないならば “iFile” などのアプリを使って代用可能です。

以下の説明は、PC から iPhone に公開鍵暗号方式でログインできるものとして書きます。別に今回に限らず、iPhone をいじるときにはパスワードによる認証方式ではなく、公開鍵暗号方式を使うことを強く推奨します。

公開鍵暗号でSSHのセキュリティを高める
http://www.jitaku-server.net/ssh_crypto.html

背景がない！ & “UNLOCK” が変！

では、カスタマイズの話に戻ります。背景が真っ黒になってしまったのは、最初から用意されている画像が真っ黒なファイルだからです。

今回は “Wallpapers HD” （これは普通の iPhone アプリです。）で背景画像を落としてきました。このアプリだと iPhone 用壁紙がたくさん落とせて便利ですよ。権利的には怪しげなものも多いですが。

HDの壁紙 Retina Wallpapers HD – 640×960 Wallpaper and Background
カテゴリ: エンターテインメント
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Typephone ForX を PC にコピー

カスタマイズのために iPhone からテーマを構成するファイルをコピーします。

# ↓"iphone" は適当な IP アドレスに変えること
$ ssh mobile@iphone
# テーマディレクトリに移動
# XXXX はランダムな文字列です
$ cd /var/stash/Themes.XXXX
# テーマディレクトリのコピー
# user@pc は適当なユーザー、ホストに変えること
$ scp -r Typophone\ ForX.theme user@pc:/Users/user/iphone/TypophoneForX

ローカル PC でファイルを編集

コピーしたディレクトリには LockBackground.png というファイルが入っています。好きな画像をこれに上書きします。画像の大きさは横 640px、縦 1136px がオススメです。

# 以下はローカル PC で作業
$ cd ~/iphone/TypophoneForX
$ cp ~/Pictures/sample.jpg LockBackground.png

png ファイルを jpg ファイルで上書きしちゃってますが大丈夫です。多分 bmp でも問題ないでしょう。

テーマディレクトリにある Background.html を Safari で開くと変更をプレビューすることが出来ます。ここまでの状態だとこんな感じ。

なんか盛大にずれちゃってますね。見えにくいですが “UNLOCK” の文字列も変なところにあります。CSS を修正して直しちゃいましょう。

--- TypophoneForX.orig/style.css    2013-02-09 13:54:28.000000000 +0900
+++ TypophoneForX/style.css 2013-02-09 11:56:55.000000000 +0900
@@ -1,10 +1,10 @@
 body {
     margin: 0;
     padding: 278px 0 0 0;
-    height: 480px;
+    height: 568px;
     width: 320px;
-   background-image:url('LockBackground.png');
-   background-size: 61%;
+    background-image:url('LockBackground.png');
+    background-size: 320px 568px;
     background-repeat: no-repeat; /* can be removed, only for test purpose */
 }
 
@@ -44,9 +44,6 @@
     height:85;
 }
 
-#unlock {
-   top:422px;
-    left:175px;
-}
+#unlock {display:none;}
 
 #day, #dayNumeric, #month, #year, #divtable, #mainDiv, #unlock { position:absolute; }

“UNLOCK” は位置の調整がメンドイので消しちゃいました。

文字がギザギザなのも気になりますね。これは、 “Typophone ForX” に含まれる画像ファイルがなぜか劣化版であることが原因です。 “Typophone 4” からファイルをコピーすると解決します。

# iphone にまたログイン
$ ssh mobile@iphone
# テーマディレクトリに移動
$ cd /var/stash/Themes.XXXX
# Typophone 4 をコピー
$ scp -r Typophone\ 4.theme user@pc:/Users/user/iphone/Typophone4
# ログアウト
$ logout
# Typophone 4 の画像ファイルを Typophone ForX にコピー
$ cd ~/iphone
$ cp -r Typophone4/Private Typophone4ForX/Private

こんな感じで表示が綺麗になりました。

iPhone にファイルをコピー

最後に iPhone にテーマディレクトリごとコピーすれば完成です。

$ ssh mobile@iphone
$ cd /var/stash/Themes.XXXX
$ scp -r user@pc:/Users/user/iphone/TypophoneForX Typophone\ For\ X.theme

Respring した後に iPhone をロックすると、一番初めに上げたようなロック画面が現れるはずです。

Typophone Weather も設定中……

首尾良く行きましたので、今度は “Typophone” の派生版、“Typophone Weather” をも設定してみました。

しかしなんと言いますか、こちらはソースがずいぶんキタｎ……もとい、個性的な作りになっておりまして、ちょっと自分で書き直したい感じです。

うまくいったらそのうち公開するかも知れません。