「カウボーイ & エイリアン」感想


なーんかいまいち消化不良。前半は良かったんだけどなあ。なんでこれだけオイしい要素を詰め込んでおきながら失敗するかね。ホント訳わかんない。何しろ、

もうあらすじだけでもご飯三杯行けそうな豪華っぷり。実際予告編はその期待を十分に煽ってくれた。

映画も冒頭はすばらしかった。ダニエル・クレイグ演じる謎の男がいつもの無表情で暴れ回るのが気分爽快。徒手空拳で複数人相手に立ち回る様はまんまジェームス・ボンドじゃないかw 珍しく悪役のハリソン・フォードは老いてなお盛んな退役軍人を演じていてこれもなかなか。

好印象で始まったこの映画だが後半は尻すぼみ。思わせぶりだったダニエル・クレイグの過去は大したことなく、ハリソン・フォードは途中からいい人に様変わり。強盗団との邂逅とかインディアンに襲われるシーンとかは冗長の極み。そして最後のエイリアンとの戦いも特に盛り上がることなく終わってしまう。

「西部の小さな町にふらりと立ち寄った謎の男が町の危機を救う」という、定番である筋書きからして監督は西部劇ファン向けに作ったのだろうがそれは完全に失敗。前半のコメディ調の作りに対して後半のシリアスなシーンがちぐはぐで、いったいどういう層に向けて作ろうとしたのか疑問だった。

その中で印象に残ったのはハリソン・フォードの息子役を演じたポール・ダノで、良家のボンボンで町の鼻つまみ者という、べたべたなキャラを好演。ダニエル・クレイグとの掛け合いが特に面白かった。

考えてみれば、このポール・ダノがダニエル・クレイグと組んでエイリアン退治をしてくれれば良かったのだ。んで、さらわれたハリソン・フォードを助けると。それを全編おもしろおかしくやってくれればもっと受けたと思うんだがなあ。

題材がよかっただけに、非常にもったいない映画だった。

2 thoughts on “「カウボーイ & エイリアン」感想

  1. 映画「カウボーイ&エイリアン」まさに荒唐無稽、でも新鮮味はない

    「カウボーイ&エイリアン」★★★☆
    ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、
    オリヴィア・ワイルド、サム・ロックウェル、
    ノア・リンガー、ポール・ダノ、ク…

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